大普賢岳

 大峰奥駈道は、吉野と熊野を結び大峰山を縦走します。最高峰は、八経ヶ岳1915m大峰山脈の主稜線沿いに七十五の靡(なびき)と呼ばれる行場があります。普賢岳(第63)、笙(しょう)ノ窟(くつ)(第62)の靡が今回の登山ルートに含まれています。

 和佐又山ヒュッテから弥勒岳、国見岳、七曜岳への縦走コースは約8時間。今回は大普賢岳ピストンの行程。

 ヒュッテ前は、キャンプ場になっています。数張りのテントが並んでいます。9:08ヒュッテ前を出発。

 和佐又山分岐のコルまでは緩やかな登り。ブナ、ヒメシャラの明るい林の中を進む。新緑が眩しく感じられる 。指弾ノ窟からは、階段や鎖が整備されています。笙ノ窟付近岩窟群一帯は、鷲ノ窟、朝日ノ窟、指弾ノ窟とともに、上北山村指定文化財に指定されています。笙ノ窟には不動明王が祀られ、右手に岩から落ちる石清水が、金〇に受けられています。

 日本岳(文殊岳)1505mの標識が現れる。よく見ると、マジックで「のコル」と書き加えられています。コルは、尾根上のピークとピークの間で標高が低くなった箇所。鞍部、乗越、峠とも呼ばれています。大普賢岳山頂11:45着。大展望の山頂。

 大峰山脈の連なり近畿の最高峰、八経ヶ岳も望めます。山頂から南に下ると奥駈道。

 2001年10月に4名で前鬼口から大峰奥駈道の一部を歩いています。天狗岳1536.8m、地蔵岳1464m、行仙岳1226.9m、笠捨山1352.3mなどを通過しています。

 大普賢岳12:21出発。往路で気になっていた展望の良い「石ノ鼻」。テレビ東京の「どうぶつピース」撮影中。ドローンも飛んでいました。今月は、伊勢山に引き続きドローンと縁があります。和佐又のコルを右折し、和佐又山1344mに登る。和佐又山は、大普賢岳の展望台。寄り道したかいがありました。下山後、入之波(しおのは)温泉の山鳩湯につかりました。

(標高1779.9m 2018.5 K)